久しぶりに会った同級生を見て、「変わらないね」と思う人と、「ずいぶん老けたな」と思う人がいます。同じ年齢のはずなのに、この差は何なのでしょう。
化粧品でしょうか。生まれつきでしょうか。もちろんそれもあります。でも、レッスンで大勢の方を見てきて思うのは、差がいちばん出るのは「立ち姿」と「歩き方」だということです。
猫背は、見た目年齢を5歳上げる
ある調査では、猫背の人はそうでない人に比べて見た目年齢が5歳上に見えるという結果が出ています。5歳です。どんな美容液より大きい差かもしれません。
そして猫背は、姿勢の「くせ」というより、背中やお腹の筋肉が弱ってきたサインであることが多いのです。背すじを支える力が落ちると、体は楽な方へ、つまり前に丸まっていきます。
「気をつけて胸を張りましょう」と言われても、続かないのはこのためです。意識だけでは支えきれません。支える筋肉が要ります。
人は、歩き方で年齢を判断している
歩く姿から見た目年齢を評価する研究があります。若く見える歩き方には、はっきりした特徴があるそうです。
- 歩くのが速い
- 背すじが伸びている
- 腰がよく回っている
- つま先がまっすぐ前を向いている
- 頭が前後左右に揺れない
並べてみると、どれも筋力があってこそできることだと分かります。速く歩くには脚の力が要る。頭が揺れないのは体幹が安定しているから。腰が回るのはお尻と背中が働いているから。
つまり、すれ違った人が感じる「若いな」という印象の正体は、顔ではなく体の使い方だということです。
筋トレは、肌にも効く
ここからは、私も知って驚いた話です。
立命館大学と化粧品メーカーの共同研究で、筋力トレーニングが肌の弾力を高め、真皮(肌の奥の層)を厚くすることが報告されました。40代から50代の女性61名に、週2回の運動を4か月続けてもらった研究です。
興味深いのは、有酸素運動と筋トレを比べたとき、真皮を厚くしたのは筋トレの方だったという点です。ウォーキングも体にはとてもいいのですが、肌の土台をつくるという意味では、筋肉に力を入れる運動に軍配が上がったということになります。
もちろん、筋トレをすれば誰でも肌が若返る、という単純な話ではありません。ただ、「運動は体にいい」だけでなく、見た目にも返ってくることが数字で示されたのは、続ける理由として心強いと思いませんか。
「若く見える」を目指さなくていい
とはいえ、若く見せるために苦しい思いをする必要はまったくありません。
順番はこうです。体を動かす → 姿勢が変わる → 動きが軽くなる → 結果として若く見える。目指すのは最初の一つだけで十分で、あとは勝手についてきます。
教室でも、「痩せた?」と聞かれる方の多くは体重が変わっていません。変わったのは姿勢です。背すじが伸びると首が長く見え、あごの下がすっきりして、全体の印象が引き締まる。それだけのことなのです。
タオル1本から始めましょう
ジムに通う必要はありません。用意するのはフェイスタオル1本とイス1脚だけです。
まずは前編から。イスに座ったまま、無理のない動きばかりです。
慣れてきたら、続けて後編もどうぞ。前編と合わせて、全身をひととおり動かせます。
研究で結果が出たのは、週2回を4か月です。毎日でなくていいのです。週に2回、4分半か8分。それを4か月。
次の同窓会までに、間に合うかもしれません。
※この記事は一般的な情報をまとめたものです。効果には個人差があります。血圧が高い方、心臓や関節に持病のある方は、始める前にかかりつけの医師にご相談ください。運動中に痛みや息苦しさを感じたときは、すぐに中止してください。


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