「筋トレ」と聞くと、ダンベルやジムを思い浮かべる方が多いと思います。でも、家にあるフェイスタオル1本で、しっかり筋トレになります。
しかも、イスに座ったまま。特別な道具も、広い場所もいりません。
筋肉は40代から減りはじめます
あまり知られていませんが、筋肉の量は40歳ごろから少しずつ減っていきます。特に脚は減りやすく、30代以降は年に1〜2%ずつ、50代からはそのペースが速まると報告されています。
60歳の時点で、腕は10〜20%、脚は20〜40%ほど筋肉が減っているとされます。何もしなければ、の話です。
「最近、立ち上がるときに『よいしょ』と言うようになった」「階段の上りがつらい」。こうした変化は、年のせいというより使っていないせいであることが多いです。逆に言えば、使えば戻ります。何歳からでも。
なぜタオル1本で筋トレになるのか
タオルを両手で持って、左右にぐっと引っ張る。あるいは、太ももにかけて、脚は上げようとしながら手で押さえる。
このとき、関節は動いていません。それでも筋肉にはしっかり力が入っています。これをアイソメトリック(等尺性収縮)といって、れっきとした筋力トレーニングです。
タオルを使う利点は3つあります。
- 強さを自分で決められる——ダンベルのように「重さ」が決まっていません。今日は軽めに、と自分で調節できます
- 関節にやさしい——関節を動かさないので負担が少なく、ひざや肩に不安のある方にも向いています
- どの家にもある——買い物に行く必要がありません。今日から始められます
たった一つ、必ず守っていただきたいこと
力を入れるとき、息を止めないでください。
ぐっと力を入れるとき、人は自然に息を止めてしまいます。ところが息を止めたまま力むと、血圧が一時的に大きく上がります。血圧が高めの方は特に注意が必要です。
いちばん確実な方法は、声に出して数を数えることです。「いち、に、さん……」と言いながらであれば、息は止まりません。動画でも私が声に出して数えていますので、一緒に数えてください。
「がんばって耐える」トレーニングではありません。息をしながら気持ちよく力を入れる。それで十分に効きます。
どのくらいの頻度で?
週に2〜3回で構いません。毎日でなくていいのです。筋肉は、使ったあとの休んでいる間に育ちます。
それより大事なのは、3か月続けることです。筋肉は数日では変わりません。1か月で「なんとなく楽になった」、3か月で「はっきり変わった」というのが、私が教室で見てきた実感です。
動画で一緒にやってみましょう
用意するものはフェイスタオル1本と、イス1脚だけです。
はじめは力を入れすぎず、「これくらいなら余裕がある」という強さから始めてください。物足りないくらいで、ちょうどいいです。
※この記事は一般的な情報をまとめたものです。血圧が高い方、心臓や関節に持病のある方は、始める前にかかりつけの医師にご相談ください。運動中に痛みや息苦しさを感じたときは、すぐに中止してください。


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